【看護師の転職ガイド】ステップをしっかり解説!理想の職場で働こう!筆者の体験も

転職ノウハウ

こんにちは。レミレオと申します。病棟看護師10年を経験してきました。

看護師として転職を決断することは、簡単なことではありません。たくさんの準備やエネルギーが必要です。しかし、そこには新たな出会いや可能性が待っていることも事実です。

ここでは、看護師の皆さんが転職を検討し、それを成功に導くための情報を提供します。市場の動向から、必要なスキル、転職の手順、転職エージェントの利用方法まで、全ての看護師さんが転職を自分自身のキャリアアップの一部と捉え、最善の結果を得られるようサポートします。

レミレオ
レミレオ

転職経験もあるレミレオがご紹介させていただきます。
転職する際のお役に立てたら嬉しいです!

あなたの転職が新たなステップとなるよう、一緒に見ていきましょう。

看護師が「転職したい…」その理由は?

私たちが職を変える理由は人それぞれです。仕事の内容、職場の環境、働く時間、収入、キャリアの進め方、人間関係、生活バランスなど、様々な要素が関わります。看護師という特殊な職業では、これら一般的な要素に加え、特有の理由も存在します。

転職理由① 職場の労働環境が負担

まず一つ目に、職場の環境が挙げられます。看護師は24時間体制で患者さんのケアが必要となるため、勤務形態が厳しいことがあります。特に夜勤や長時間労働が続くと、体力的・精神的な負担が大きくなります。これらの環境を改善するために転職を考える看護師も少なくありません。

転職理由② キャリアパスの選択

キャリアパスの選択も大きな理由となります。キャリアパスとは、専門職業人として目標を定め、そこに向かって進んで行くための道筋を辿っていくことを指します。一部の看護師は特定の領域に専門性を深めたいと考え、その分野の知識や技術を磨くことができる職場を求めます。たとえば、小児看護やがんケア、在宅看護などのスペシャリストとなる事に興味がある看護師は、その経験を積むために転職を選ぶことがあります。

転職理由③ 人間関係のストレス

人間関係も重要な要素です。職場での人間関係にストレスを感じていると、仕事の質や生活全体に影響が出ることがあります。働きやすい職場環境を求めて転職する看護師もいます。

転職理由④ 働きがいや満足度を上げたい

働きがいや満足感を追求する看護師もいます。看護師の仕事は多岐にわたり、患者さんのケアだけでなく、医師のアシスタント業務やチームマネジメント、教育担当など、様々な役割があります。その中で自分の能力を最大限に活かせる、やりがいのある職場を求めて転職を考える方もいます。

これらの理由は看護師それぞれに異なり、転職を考える動機は十人十色です。そのため、自分自身が何を重視し、何を求めているのかを明確にすることが、転職活動を成功させる第一歩となります。

看護師の転職市場の現状を知ろう



看護師の転職市場は非常に活発です。その理由の一つには、看護師が常に高い需要があるという事が挙げられます。老齢化社会が進む現代では、医療・介護のニーズが増加し、これに対応するためには多くの看護師が必要となります。そのため、看護師は稀有な職種と言えます。

一方で、看護師の仕事はストレスが伴うことが多く、退職率も高いとされています。特に夜勤や長時間労働が続くと、看護師の身体的・精神的な負担が大きくなり、これが転職や職場を離れる理由となることもあります。

これらの要素により、看護師の転職市場は常に動いています。この市場は、「求人数の多さ」「看護師自身のニーズ」の2つの観点から見ることができます。

看護師の転職市場が活発な2つ観点
  • 求人数の多さ
    看護師は全国的に求人が多く、一年を通じて安定した需要があります。しかし、地域や施設によっては求人が集中し、競争率が高くなる場所もあります。例えば、大都市部や一部の専門分野では、転職競争が激しくなることがあります。
  • 看護師自身のニーズ
    転職を考える看護師にとっては、待遇改善や働き方の改善、専門性の追求など様々な要望があります。そのため、自身のニーズに合った求人を見つけることが重要となります。例えば、夜勤のない職場を求める人、特定の専門分野で働きたい人、育児と仕事を両立したい人など、転職の動機は多種多様です。

以上のように、看護師の転職市場は非常に複雑であり、自身のニーズと市場の動向をよく理解し、適切な戦略を立てることが転職成功の鍵となります。次の章では、転職を成功させるためのスキルと資質について詳しく解説します。

転職を成功させるためのスキルや資質を知ろう

転職を成功させるためには、特定のスキルや資質が求められます。それらを身につけることで、転職活動をスムーズに進め、理想的な職場を見つける可能性が高まります。

転職成功スキル① 自己分析スキル

自身の強み・弱み・興味希望するキャリアパスを明確に理解することで、自分に適した職場を探す基準ができます。また、自己分析は面接でも重要で、自己PRや志望動機の説明に役立ちます

転職成功スキル② 情報収集スキル

情報収集能力も非常に重要です。転職市場の動向を把握し、自分の専門分野や希望する地域の求人状況を理解することが大切です。情報収集の方法は様々で、インターネットの求人サイトや転職エージェント、知人からの情報などを活用できます。

転職成功スキル③ コミュニケーション能力

面接では自己PRや自身の思いを的確に伝える力が求められます。また、新しい職場では、患者や医療チームとの円滑なコミュニケーションが看護の質に直結します。

転職成功スキル④ 柔軟性・適応能力

柔軟性・適応能力も大切な資質です。転職は自身の生活スタイルや働き方の大きな変化を伴うことがあります。新しい環境に順応し、様々な状況に対応できる柔軟性が求められます。

以上のように、転職を成功させるためには様々なスキルや資質が必要です。自身がどのスキルや資質を持っているのか、どの点を改善したいのかを考えてみましょう。次の章では、具体的な転職の手順について解説します。

看護師転職のステップガイド

看護師として転職を考える際には、ステップバイステップで進めることが重要です。以下に、転職の一連の流れを簡単に解説します。

【ステップ1】自己分析

最初に自己分析を行います。現状の仕事に何が不満で、どんな環境や条件で働きたいのかを明確にしましょう。
また、自分の強みや専門性を理解することも大切です。自分が何を目指していて、どのようなキャリアを望んでいるのかを明確にしましょう。これは自分自身が目指す道を定め、転職活動を方向づけるための基盤となります。

【ステップ2】情報収集

次に、自分が希望する条件に合った職場を探すための情報収集を行います。
求人情報だけでなく、各施設の評価や待遇なども調査しましょう。
ネットの求人情報や転職エージェントなどを活用しましょう。

【ステップ3】応募

情報収集をもとに、自分に合ったと感じた職場に応募します。自己PR履歴書の作成面接の準備もこの段階で行います。

所持している資格や研修の情報を整理し、履歴書や職務経歴書を丁寧に作成しましょう。 履歴書や職務経歴書は、自己PRのための最も重要なツールです。これらの書類は自分自身を伝えるための「セールスレター」なので、できるだけ多くの時間と労力を投じて、きちんと作成しましょう。

また、次のステップである 面接は、自己PRの絶好の機会であり、採用されるかどうかを決定する重要な場面です。面接対策として、自己紹介の練習、面接で聞かれる可能性のある質問への回答の準備、そして自分から質問する内容のリストアップを事前に行いましょう。

【ステップ4】面接

面接では、自己PRを明確に伝え、自分がその職場でどのように貢献できるのかを説明します。
また、働く環境や待遇についても質問するようにしましょう。
しっかりシミュレーションを行ってから挑むことで、落ち着いて質問に応えることができます。

【ステップ5】内定・決定

複数の職場から内定が出た場合、最終的にどの職場を選ぶかを決めます。
ここでは自己分析の結果を参考に、自分に最も適した職場を選びます。

【ステップ6】転職!

無事に内定を受け入れたら、現在の職場への退職手続きと新しい職場での入職手続きを進めます。退職時には引き継ぎ等を適切に行い、感謝の意を表しましょう。

転職活動お疲れ様でした。転職活動は、ストレスが伴うことが多いからこそ、自分自身のメンタルケアを怠らないことが大切です。リラクゼーション時間を設ける、趣味に没頭する、適度な運動をするなどして、ストレス解消を図った上で新しい職場に向き合えるよう準備をしましょう。

転職エージェントとその利用方法

ここでは、転職エージェントの役割とその利用方法について解説します。

転職エージェントって何?


★ 転職エージェントとは、転職を希望する人々を支援する専門家のことです。
求職者と求人企業をつなげ、求職者が望む職を見つけるお手伝いをしてくれます。
★ 専門的な知識と豊富な情報を提供してくれるため、看護師の転職における強力なパートナーと言えます。

では、転職エージェントを利用する具体的な方法について見ていきましょう。

①エージェントの選択

最初に行うべきは、転職エージェントの選択です。
看護師専門の転職エージェントが存在しますので、自分のニーズに合ったエージェントを見つけることが重要です。評判や口コミ、提供するサービス内容を確認しましょう。

②登録

選択したエージェントに登録します。多くの場合、ウェブサイトから簡単に登録が可能です。基本情報や希望する職種、働きたい地域などを入力します。

③カウンセリング

登録後、転職エージェントから連絡があり、個別にカウンセリングを受けることになります。このカウンセリングでは、あなたの希望やキャリア目標を具体的に聞かれます。正直に自分の思いを伝え、何を重視するか明確にすることが重要です。

④求人の紹介

カウンセリングを基に、エージェントがあなたに合った求人を紹介してくれます。この時、一つの求人に絞らず複数の選択肢を比較検討することが大切です。

⑤応募と面接

求人が決まったら、エージェントが応募手続きをサポートしてくれます。面接のスケジューリングや、面接でのアピールポイントについてもアドバイスを受けることができます。

⑥転職活動のフォローアップ

応募から面接、そして内定までの流れをエージェントがサポートします。また、内定後の労働条件の最終確認や、転職先との調整などもエージェントが行ってくれます。

よくある転職の失敗例とその対策

転職活動には様々な陥りやすい罠があります。以下に看護師の転職でよくある失敗例とその対策について説明します。

準備不足

無計画な転職は失敗に結びつきやすいです。理想の職場やキャリアビジョンを明確にせず、転職活動を始めると、目的が曖昧になり、何を求めるべきかわからなくなります。

対策: まず、自分のキャリア目標を明確にし、求める条件をリストアップすることが重要です。また、市場の動向を理解し、自分のスキルや経験を評価することも欠かせません。

転職先の情報収集不足

転職先の情報を十分に集めずに決定すると、後悔する可能性があります。

対策: 面接の際には、できるだけ多くの質問をし、職場の情報を得ることが重要です。また、転職エージェントからの情報だけでなく、インターネットでの評判や口コミもチェックしましょう。

条件だけで転職先を選ぶ

給与や待遇だけを重視して転職先を選ぶと、働いてみて職場環境や人間関係が合わないという状況に直面することもあります。

対策: 給与や待遇はもちろん重要ですが、それだけでなく職場環境、教育制度、キャリアアップの機会など、自分の価値観に合った職場かどうかを総合的に判断することが大切です。

面接対策を怠る

面接では、自己PRや自分がその職場でどのように貢献できるかを説明する機会です。しかし、面接対策を怠り、自分の思いや適性をうまく伝えられなければ、採用の機会を逃す可能性があります。

対策: 面接前には自己紹介の内容を準備し、具体的な事例を挙げて自分の強みや適性を伝えることが重要です。また、面接者からの質問への回答も事前に準備し、自分から質問する内容もリストアップしておきましょう。

これらの失敗例と対策を踏まえ、より成功に近づける転職活動を行いましょう。

私の転職経験をご紹介

転職は容易なことではありませんが、上手く行けばキャリアやライフスタイルの向上に大いに寄与します。ここでは、私の転職経験についてご紹介します。少しでも参考にしていただければ幸いです。


私は10年前、地方でも有数の大きな総合病院に就職しました。
急性期病棟に配属されましたが、病院の中でも特に忙しいと噂されている病棟でした。
新人時代は、日々多量の業務になかなか慣れずに、心も体も押しつぶされそうでした。もともと貧血持ちで、自分が輸血をする患者さんよりHbが低い、ということが通常だった私は、3交代勤務や残業続きの毎日はかなりこたえました。ですが、同期や先輩達の力を借りながら何とか仕事をこなせるようになっていきました。「一人前の看護師になりたい」「急性期を乗り越えようと頑張る患者さんの力になりたい」と死に物狂いで日々の勤務や勉強に励みました。少しずつですが、忙しい中でも患者さんに寄り添う看護ができるようになって来たことを実感できるようになっていきました。

2年目を経て3年目となり、後輩指導に本腰を入れようとしていた時、思いもよらなかった自分の病気が発覚し、入院し手術をすることになりました。それは、これまでの自分の貧血の原因を示唆するものでした。求職後復帰した私は、職場の理解をいただき、日勤のみで、無理のない範囲で続けさせていただいていましたが、結婚を機に4年目でその病院を退職しました。

その後、少し仕事をせず過ごしていましたが、やはり自分のできる範囲で看護の仕事に携わっていたいという気持ちがあり、友人や転職エージェントからのサポートをしていただき、自分に合っていそうな病院を見つけました。

そこは2交代勤務で、休日・夜間救急外来等の無い病院でした。また、休日の数が比較的多く、自分の体を休めたり、息抜きの時間もしっかりと持ちたいと思う自分には合っていました。また、「2交代勤務は3交代勤務よりも体内時計が乱れにくい」と聞いていた私は、2交代勤務なら自分にも対応できるのではないかという希望がありました。

エージェントのアドバイスを受けながら、自己PRや面接対策を練りました。自分の経験とスキル、そして何よりも患者への思いやりという看護師としての重要な資質を強調することにしました。エントリーシートは、エージェントのスタッフの方にも確認していただき、お墨付きをいただきました。実施の面接時には、自分の体の事についても正直にお伝えし、「だからこそ患者さんの気持ちに寄り添い、思いやりの心を常に忘れず看護ができる」ということをお伝えしました。そして無事に採用していただけることになりました。

新しい職場は、働きやすい環境であり、残業も無く、十分な給与がいただけました。心配していた夜勤も、2交代勤務であれば対応することが可能でした。これまでよりも一人ひとりの患者さんと向き合える時間も増え、転職後、私は新たな職場での看護師としての仕事に大いに満足しました。


転職成功のポイントは次の通りです。
①自分のキャリアとライフスタイルについて深く考え、転職の決意を固めたこと。
②専門の転職エージェントを活用し、自分の要求を具体的に伝えたこと。
③面接では自身の経験とスキルを強調し、自分がその職場でどのように貢献できるかを説明したこと。

これは一例ですが、転職成功の鍵は自分のニーズを明確にし、その目標に向けて行動することです。自分の働き方を見直し、新しい可能性を探求する勇気を持つことが大切です。

看護師転職のQ&A

看護師として転職を考える際には、多くの疑問や不安が生じることでしょう。ここでは、看護師の転職に関してよく寄せられる質問とその答えをご紹介します。

Q
看護師の転職は一般的にどの程度の期間が必要ですか?
A

転職活動の期間は個々の状況によりますが、一般的には約3~6ヶ月程度と考えられます。しかし、転職先を見つけるまでの期間、面接のスケジュール調整、転職先との条件交渉などの要素を含むため、時間を十分に確保することが重要です。

Q
新しい職場での年収はどのように決まるのですか?
A

新しい職場での年収は、あなたの経験、スキル、専門知識などが考慮されます。また、職場の規模や地域、業績なども影響します。転職エージェントを利用すると、これらの要素を考慮した適正な給与を提案してもらえます。

Q
転職エージェントの利用は必要ですか?
A

転職エージェントの利用は必須ではありませんが、求人情報の提供、面接のスケジューリング、給与交渉のサポートなど、多くの面で支援を受けられるため、活用することをおすすめします。特に、初めての転職や目指す職場が明確でない場合には役立つでしょう。

Q
看護師の転職時に求人情報は転職エージェント利用以外に、どこで探せば良いですか?
A

看護師転職情報は、転職エージェントではない一般の転職・求人情報サイトからも知ることができます。直接病院や医療施設の公式ウェブサイトや採用情報をチェックすることも大切です。また、看護師のコミュニティやSNSグループで情報収集することもできます。地域のハローワーク等の支援施設を利用することも可能です。

Q
新しい職場に適応するためには、どの様にしたらよいですか?
A

新しい職場環境に適応するためには、最初から全てを理解しようとせず、一つずつ新しいことを学び、それを日々の業務に取り入れていくことが大切です。また、新しい職場の文化や規則を理解し、他のスタッフとの関係を築くことも重要です。

Q
看護師の転職時に退職理由の説明に悩んでいます。どのように対応すれば良いですか?
A

退職理由の説明時には、素直で正直な理由を述べることが重要です。退職に至った問題点や課題について、建設的な意見や提案を述べることで、前向きな印象を与えることができます。現在の職場での成長やキャリアアップの機会を求めている旨を伝えると良いでしょう。

Q
転職した後、元の職場に戻りたくなったらどうすればいいですか?
A

元の職場に戻りたくなった場合、まずはその理由をはっきりさせ、必要ならば新たな職場での課題を解決するための手段を探すことをおすすめします。ただし、戻りたいと感じたときでも、冷静に状況を見て判断することが重要です。

これらのQ&Aは一部ですが、転職を考えている看護師にとって重要なポイントを押さえています。具体的な状況や懸念については、転職エージェントや信頼できる方に相談することをおすすめします。

終わりに

転職は一人ひとりの看護師のキャリアにおいて大きなステップです。それは新たな挑戦でもあり、また大きな成長の機会でもあります。この記事を通じて、あなたが転職の全過程を理解し、自信を持って前進できることを願っています。

転職は単なる職場の変更ではなく、自身の価値を再確認し、能力を最大限に発揮できる場所を見つける旅でもあります。あなたの旅が成功に繋がるように、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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