看護師のレミレオです。病棟看護師10年(2交代・3交代勤務)を経験してきました。
看護師になる方法は様々で、その選択肢は年々広がっています。これから看護師を目指そうと思う人にむけて、「看護師になる方法」について紹介していきます。
看護師のなり方って、意外と色々あるんだよ~。
看護師になってからも楽とは言えない看護師ですが、看護師になるまでの道のりも、簡単なものではありません。ただ、色々な選択肢があり、自分に合った方法を選択することができます。看護師になるための方法を一緒に見ていきましょう。
看護師になるまでの道のり
看護師になるための方法
看護師になるためには、以下の方法があります。
①高校卒業後に、「看護師養成校(4年制大学 / 3年制の短大 / 専門学校)」で学び、各学校での所定の養成過程を終了し、看護師国家試験を受験し、合格することで「看護師免許」を取得する。
②中学卒業後に、「5年一貫性看護高校」で学び、所定の養成過程を終了し、看護師国家試験を受験し、合格することで「看護師免許」を所得する。
その後、病院や施設、介護施設、企業などへ就職し働き始めます。
4年制看護大学の特徴
4年制看護大学では、医療の知識を理論的・体系的に学び、論理的に考える能力を高めてていくことができ、「考える看護を学ぶ場所」と表現されることもあります。看護師になるための専門的な学習の他、一般教養科目も学ぶことができます。例えば、社会学、経済学、政治学など、直接看護や医療に直接的な関わりのない科目なども学び、教養を身に着け、視野を広げます。将来、看護師として様々な背景を持つ患者さんと関わる中、大学で身に着けた知識が周囲の人とのコミュニケーションを円滑にしてくれ、信頼関係形成に大いに役立ってくれるはずです。
また、4年制の看護大学の場合、看護師養成課程と並行して「保険師」または「助産師」の教育課程を受けられるコースを設置している学校もあります。このコースで一定の単位を取得すれば、看護師国家試験受験資格と同時に、保険師または助産師受験資格も得ることができます。
さらに、「養護教諭」を目指せる、養護教諭一種免許を取得するためのコースを設けている大学もあります。養護教諭免許を取得すると、保健室の先生として勤務することができます。
3年制(短期大学、専門学校)の特徴
3年制の看護学校は、看護師に求められる知識・技術の習得に専念する学校であり、「実践の看護を学ぶ場所」と表現されることもあります。4年制大学よりも、専門技術の習得に力を入れる傾向があり、看護師業務に直結する技術を高めるための実習の時間が多い傾向にあります。短期間で看護師としての技術や知識を身に着ける必要があり、時間的な余裕もなく、クラブ活動やアルバイトなどを平行して行うことは難しい場合が多いです。
3年制の専門学校でも、看護師国家試験に合格し看護師免許を取得した後、さらに1年間指定の養成学校に通うことで、保険師または助産師の国家試験資格を得ることができます。
短大は、大学と専門学校の間のような存在で、実践的な内容と、教養科目の両方を学ぶことができることが特徴です。大学病院付属の学校が多く、看護系の短大は年々減少し、4年制大学へ移行して行っています。
また、最近では看護専門学校にも助産師・保険師の教育コースを盛り込んだ「総合カリキュラム4年制」が設立されていて、看護師を目指す人の選択肢が広がっています。
5年一貫看護師養成課程校の特徴
中学卒業後に入学し、5年一貫のカリキュラムにて段階的に、高校普通科目や教養科目、看護師として必要な基礎・専門科目を学びます。高校1年生から看護師としての勉強が開始することになりますので、中学生の時点で将来看護師として働きたいという意思が必要になります。高校の勉強にプラスして看護師になるための勉強が必要なため、専門学校と同様・またはそれ以上に課題やテスト、実習で忙しい毎日を送ることになる可能性があります。しかし他の進路に行った場合より、1~2年早く看護師になり働き始めることができます。
また、多感な時期に看護師としての道徳心を学ぶことができ、慈愛の心やハングリー精神など、看護師として必要な精神的な基盤づくりをうたっている学校が多いです。大変な5年間となりますが、10代半ばから、同じ志を持って苦楽を共にしてきた仲間達は、看護師として働くようになっても共に支え合える大切な存在になってくれることでしょう。
学費についてのお話
看護師を目指すという目的は同じですが、入る学校により、その費用は様々で、かなりの差があります。
例えば、最も高額とされている私立大学における看護学部の授業料は年間100万程度、国公立大学看護学部の授業料は年間50~60万程度と言われていますが、看護専門学校によっては年間の授業料が10万円程度(安!)ということもあります。これには、看護専門学校の場合、地域の深刻な看護師不足を解消するために行政からの補助があり、大学に入学した時と比べて驚くほど授業料が安く抑えられている等の理由があります。
ただし、就職先によっては、最終学歴により給料に多少差があるという場合があります。また、保険師や助産師の国家資格も視野に入れたい場合は、大学入学を選択することでスムーズに学び続けることができます。自分にとって何を優先するか考えて進路を選ぶことが重要です。
看護師国家試験ってどんな内容?合格率は?
各学校にて、看護師になるための所定の養成課程を修了し、看護師国家試験に合格することで看護師免許を取得できます。国家試験に実技試験等はなく、すべて筆記試験となります。
試験日程
2月中旬ごろの日曜日に実施。例年、半年程前の8月~9月頃に厚生労働省より日程が公表される。
次回の、第112回看護師国家試験は
令和5年(2023年)2月12日(日)だよ!
試験場所
全国12都道府県の指定場所:北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県(令和5年)
試験時間
看護師国家試験は 午前と午後の2部構成。全体でおよそ5時間かけて試験を受ける。
●午前の部:9:50~12:30(計2時間40分)
●午後の部:14:20~17:00(計2時間40分)
試験内容
下記の11科目の中から、看護師国家試験出願基準に基づいた、必修問題50問・一般問題130問、状況設定問題60問の全240問。筆記試験のみとなります。
合格率
例年、新卒者の合格率は95%前後。既卒者も含め全体では90%程度。合格するためには必修問題は80%以上、一般問題と状況設定問題は、60%~70%以上の正解率が合格基準の目安となっています。
合格発表
合格発表は試験日の翌月に、厚生労働省のホームぺージに受験地及び試験番号が掲載される。
看護学生の就活は
看護学生の就活は、最高学年前年の6月から実施すると良いと言われています。4年制大学の場合は3年生の6月、3年制の短期大学や専門学校では、2年生の6月からということになります。
多くの病院では、次年度の採用試験を、4月~6月に行います。最高学年になってから就職活動を開始するとなると、怒涛の看護実習により十分な時間を取れなかったりして、就職先の検討が十分に行えない場合があります。
後悔しないためにも、余裕をもって就職活動を開始することが理想です。
合同の就職説明会や、気になる職場の見学・インターンシップ参加など、積極的に行動していきましょう!
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